人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Crabapple

crabapples.exblog.jp
ブログトップ

アメリカの夏休みとサマーキャンプ

アメリカの夏休みとサマーキャンプ_d0103098_12393561.jpg

夏休みに入って、4週間ちょっとが経過。

アメリカの夏休みがどれだけ長いかというと、今年の場合、丸10週間プラス5日で、合計75日間に及びます。
日本だと、小中学校の夏休みは、ざっくり言うと「40日」なので、約2倍の長さです。
そして、75日間というのは、日本の小中学校の3学期に相当する長さなのです。
そう考えてみると、ちょっと恐ろしいような長さ。

片親が働いていないと、この長期間にわたって家で子どもたちの面倒を見るのも大変だろうなぁ、と思う反面、共働きの家庭の子どもは、夏休みの期間も、「朝寝」や「だらだら」とは無縁で、学校があるときとまったく同じ時間に家を出て、同じ時間に帰ってくる、という生活を送ることになります。

日本の場合、会社勤めだと、夏にお盆休みというのがありますが、アメリカの企業に「夏休み」は一切なくて、7月も8月も普段と全然変わりなく毎日が仕事です。
ただ、子どもが夏休みだから、ということで有給を1週間とって旅行に出かける人は多いです。(私はそんな計画もなしです。)

さて、ナナがこの夏休みの10週間をどうやってすごしているかというと、サマーキャンプです。

(上の写真は、お誕生日パーティーに呼ばれたおうちの裏庭。ブランコ、滑り台、シーソーなどすべての遊具があり、しかもツリーハウスとジップラインまで。)




「キャンプ」と言っても「自然の中に出かけて行って寝泊りする」ということではなく、もちろんそういうものもありますが、家から毎日通う「夏季学校」や「夏季教室」も含めて、夏休みの間に開催されているプログラムはすべて「サマーキャンプ」とアメリカでは呼ばれます。

内容も多種多様で、1週間単位で申し込みます。
通いのプログラムの場合、どのキャンプも、普段の学校と同様の時間帯(9:00-3:00 もしくは 3:30 )で予定が組まれています。
そして、共働き家庭を考慮して、たいていの場合「延長保育」のオプションもあり、最長で7:30から5:30まで預かってくれます。
費用は、私の住んでいるNY州の田舎の場合で、1週間$200~$350ぐらいです。そして、「延長保育」は「無料」のところもあれば、「追加料金」が必要なところもあります。

アメリカの長い長い夏休み、実はびっくりするほどお金がかかるのです。

今回、初めての学校の夏休み、ということもあり、どんなキャンプに行かせるか、かなり悩みました。

フィラデルフィアで通ったサマーキャンプは、義父母がメンバーであるスポーツクラブのキャンプなので、スポーツ主体のものでした。
毎日、ゴルフ、テニス、スカッシュ、水泳をしたようです。
4歳だった去年も同じキャンプに参加して、そのときは嫌だったよう(おそらく最年少だったため?)なのですが、今回はとても楽しめたようです。

NYでのサマーキャンプは、夏休み第1週目と、今週は「毎日が遠足」キャンプでした。
毎日毎日違う場所にバスでフィールドトリップに出かけます。
今週の場合は、月曜日は湖に泳ぎに、火曜日は山にハイキング、水曜日は地下洞窟の観光、木曜日はカウンティー・フェア、金曜日は州立公園の屋外プールへ、という予定でした。
せっかくの夏休みなので、親がいろいろと連れて行ってあげられない分、あちこちへ連れて行ってもらえるのは、とてもありがたいです。
ただ、友達と参加したわけではないので、知り合いがいないのと、本人いわく同じ年の子はいない、とのこと。(キンダーから小3終了までの年齢の子が参加するキャンプです。)
遠足で友達がいないとちょっとつらいかなぁ、とも思いますが、新しいところに行けて、まぁまぁ楽しんでいるようです。

未就学児なので、ずっと「毎日が遠足」キャンプでもいいかな、とも思ったのですが、さすがに3学期に相当する期間、毎日出かけてばかりいるのも、と思ったので、来週からの4週間は私立小学校が主催する夏季学校に通います。
これは、普段の学校生活と同じような内容で、毎日「図工」「音楽」「お勉強」「外遊び」「水泳」などの時間があります。
同じ年齢の子どもでクラスが編成され、現役の先生がついてくれます。
親としては安心のプログラムなのですが、費用は高いです。

今回、様子を見ることも兼ねて、違う2つの小学校のプログラムに2週間ずつ申し込んでみました。
A校は、とても魅力的なプログラムですが、費用が特に高い上に延長保育は追加料金。
とてもとても追加料金までは払えないので、この学校のサマーキャンプに通う2週間、私は毎日仕事を3:30に早退して迎えにいきます。

もう1校のB校も安くはないですが、延長保育に追加料金がかからないことを考えると、まぁまぁリーズナブルな料金です。
A校は高いだけあって、サマーキャンプのための事前説明会とか、校舎見学会とかやってくれたのですが、B校は何もなしです。

私立小学校のサマーキャンプが終わったあとは、また「毎日が遠足」キャンプに2週間戻って、「無事夏休みが終了~!!」の予定です。

当たり前のことですが、専門の先生や現役の先生がついて、「学び」があるキャンプは高額のようです。(ちなみに「毎日が遠足」キャンプは、付き添いはすべて大学生アルバイトのカウンセラーです。)
今回は見送ったのですが、アートスクールや体操教室のサマーキャンプも、専門の先生が教えてくれるので高額です。そして、こちらも延長保育は追加料金がかかったり、そもそも延長保育自体が設定されていなかったり。。。

今年の夏、本人がどういうキャンプが好きなのか、また実際にキャンプ費用と質は比例するのか、じっくりと見てみようと思っています。
夏休み終了後に報告しますね。

夏休み中もずっと、私は毎朝お弁当作りに追われています。
夕方、家に帰ったあとに、ナナに宿題をさせなくてもいい分だけ、ちょっとゆっくりできるかなぁ、という感じですが、基本的には何も変らない毎日です。
by crabapple_BB | 2016-07-23 11:37 | 暮らし